以前このブログでも紹介した「Turntable.fm」。その記事から一ヵ月足らずしか経過していないが、その勢いはますます加速しているようだ。音楽サービス関連のツイートが最も多いとか、レディ・ガガやカニエ・ウエストといったビックネームが投資を決めたと報道されたりと、徐々に日本国内でも露出が増えてきた。そんななかTurntableにそっくりな音楽サービス「Rolling.fm」が8月頭にローンチされた。
Rolling.fmとはTenka.comというソーシャルメディアアドバタイジングのスタートアップ企業のサービスである。もともとGoogleでシニアソフトウェアエンジニアとして働いていたTim Zhou氏が代表を務めているとのこと。Rolling.fmも、Turntable.fm同様ベータバージョンであるが、前者の場合招待制ではなくFacebookに登録している人であれば誰でもRolling.fmに参加できる。
Rolling.fmの内容は、ほぼほぼTurntable.fmの仕組みと同一である。ユーザーがDJとなり、部屋にいるオーディエンスを踊らせる。曲はクラウドにあるカタログ上から選ぶか、自分のHDDにある曲をアップロードすることで対応可能。かかっている音楽に対して、オーディエンスが「hot(Turntableの場合はAwesome)」を選べばポイントをもらえ、そのポイントによってアバターをアップグレードすることができる。
一部画面UIもTurntableにそっくりなこともあり、米Wiredの記事ではTurntableのクローンと揶揄されていた。
それに対してVenture Beatというサイトに、Tim Zhou氏の反論インタビューが掲載されていた。同氏によれば、"確かにいくつかの根幹となる要素はTurntable.fmに似ているが、我々が目指しているものは、単なる音楽サービスではなく、もっとソーシャルなサービスになることだ。音楽を聴くだけではなく、チャットをしたり一緒にゲームに参加するようなコミュニケーションのためのスペースを提供することが最終的なゴールなのだ。"とのこと。
確かにRolling.fmの場合、コミュニケーション機能がTurntable.fmよりも充実している。Facebookとの相互性があり、常にFacebookの顔写真が表示されているし、同じ部屋にいるDJやオーディエンスに対してFacebook上でフレンドリクエストを送ることも可能だ。また、Rolling.fmの場合、部屋のタイプを選択可能だ。DJがひな壇の上でプレイをする「DanceHall」と呼ばれるタイプだけでなく、トイレの中にDJがいる部屋「Bathroom」の2タイプがあるのだ。このBathroomの仕組みがなかなか面白い。Bathroom内でDJがプレイすることはもちろんあるが、Bathroom内の壁に落書きが出来る機能があり、グラフィティ調の書体によるコメントを壁に残すことが出来る。いわゆるトイレの落書き機能がついているのだ。
Rolling.fmとしては、現在爆発的な人気のTurntable.fmのフォーマットを真似ることで話題を集めつつユーザーを着実に増やしていき、最終的にはZhou氏が語るように、ソーシャルメディアとして様々なサービスを付加していく戦略ではないだろうか。やや中国的なアプローチ方法であるが、現在Turntable.fmが米国以外からのアクセスが遮断されていることもあり、まだ規制のかかっていないTurntable.fmが世界中から注目を集めれば集めるほど、Rolling.fmの関心度・参加者も増えていくことであろう。
使用してみた結果、HTML5をベースにしたTurntable.fmに比べると、かなりレスポンスが悪くサイト全体が重い。ただ、話題のTurntable.fmと基本的には非常に似ているため、日本国内からTurntable.fmがどんなものか触ってみたいという人には、こちらを試してみれば概要はつかめるのではないかと思う。
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